メガネの歴史について考えた 世界最古の眼鏡
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今日も真面目にメガネのついての歴史を考えてみました。
眼鏡の原型として考えられたのがリーディング・ストーンではないかと言われ、これを顔に掛ける為にフレームが開発されたのではないでしょうか。
メガネが人と出会って700年 メガネを発明したのはどこの国か、ヨーロッパで一番技術があったイタリア北東部に位置するベネツィア、ベネツィアングラスという良質なガラスを作っていたと言われています 遅くとも13世紀 北イタリアで発明されたんではないかと、言えるのではないでしょうか。
世界最古の眼鏡が発見されたのがドイツのツェレの街、その郊外に佇むヴィーンハウゼン修道院、
修道院が建設されたのが14世紀、それから何度も修復されながらおよそ700年前の姿を今も保っています。その現存する世界最古の眼鏡のフレームは柘植の木で出来てますテンプルは無く鼻に掛けて使うシンプルな眼鏡でした。
三つ葉のようなマークが掘ってありもうデザインがありました、フレームには切れ目があって紐で縛ってレンズを固定するのが初期の眼鏡の特徴でした、
その時代修道女たちが織っていたタペストリーを手織りする時や聖書を読む時に眼鏡が使用されていたと考えられています。
世界最古の眼鏡が発見されたのは意外な場所から見つかりました、修道院の聖堂、聖歌隊が座る席の床下から見つかりました、1953年修道院の修復のための床下が剥がされました、すると古い美術品や数珠(ロザリオ)巡礼者が付けるバッジ、礼拝用の本、ナイフなどと一緒にその中にあの眼鏡が発見されたのです。
何故こんなにたくさんの物が床下に隠されていたのでしょうか史料室長 ウォルフガング・ブランディスさんによると、16世紀、ヴィーンハウゼン修道院では大きな宗教改革が行われそれまで大切に使っていた宗教道具が取り上げられる恐れがありました、修道女達はそれらを守るため聖堂の床下などの聖なる空間に隠したのだと憶測しました、きっと数百年も経ったあと再び日の光を浴びるとは思わなかったと思います、当時もかけがえのないものだったのでしょうね その思いが世界最古を今に伝えてくれたのかもしれません。
イギリスのロンドン、この街に世にもマニアックな博物館があるのです、
一見只のアパートですが中に1歩踏み入れると大きな目玉がお出迎え、
実はここ100年以上前から続く世界最古の眼鏡博物館なのです、20世紀のファッション眼鏡からアンティークの眼鏡まで眼鏡にまつわるコレクションは18,000点以上!ここになら世界最古の眼鏡がありそうです、博物館秘蔵のコレクション、とても珍しいシザーグラスという眼鏡、18世紀後半のフランスで流行ったと言われています、一口に眼鏡と言っても地域や時代によってもだいぶ違うのです
ボロボロになった眼鏡、
これこそが博物館最大の目玉、世界で最初のツルのある眼鏡です、ツルは柔らかい素材で覆われてます、カツラに差し込むためです、このように最新の眼鏡が買えるのは裕福な階級で必ずカツラを被っていたのです、
300年前にロンドンで発目されたこの眼鏡、ツルを耳に掛ける様に工夫されるには更に100年かかったのです。
是非、ロンドンへ旅行される方、この眼鏡博物館へ行って私に土産話をお聞かせください。
最期までお付き合い頂き有難うございました。
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当店では、他店様で購入されたメガネでも
丁寧に型崩れのお直し
掛け具合の再調整を致します
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店主:中島
矢野佳子 | 2022.11.09 11:23
明治生まれの祖父の眼鏡が出てきました。とても小さくシンプルな丸眼鏡。今でも通用するデザインで軽く薄型です。ケースが素敵でアルミのような素材になめし革が貼ってあります。パナマ帽を被っていたお洒落な祖父にピッタリな眼鏡です。ケースの蓋にはダイヤモンド.商標.賞金属装身具と明記されています。今は仏間の床の間、祖父の彫像の前に置いてあります。懐かしいセピア色の思いでの品です。