AUTO(オート)と強制
本日もリュネットプラスblogにアクセス頂き有難うございます。
今日は、ちょっと小難しいハナシ。
オート?強制?何のこと???
実はこれメガネを作る(レンズを削る)加工機のスイッチのことです。
オートはその名の通り、セッティングされたレンズそのままのカーブで削ります。
強制は、マニュアルでカーブを変えたり、ヤゲン
(フレームの溝に入れるレンズのやまのような部分)の位置を
変えたりします。
当然のことながら、オートの方が簡単で時間もかかりません。
一方、強制はセッテイングに手間も時間もかかるし、技術も知識も必要です。
では、今メガネ業界の中で主流とされる、非球面レンズや両面非球面レンズを
オートで作るとどうなるか?
度数が強くなれば強くなるほどレンズのカーブは浅く(低く)なるので、
かなり平らな形状になります。
(片面非球面で-5.00だと2カーブ以下にです)
ところで、フレームにはもともとカーブがありデザインがあります。
これは、それを作ったデザイナーさんや製作した職人さんや、販売元の方々が
それこそ心血を注いで作ったものです。
では、このきれいなカーブがのあるフレームに、
オートで加工した平らなレンズを入れるとどうなるか?
上図のように平らなメガネになります。
作り手の方々の想いも、こだわりも、努力も、何もかもぶち壊しです。
さらにレンズをフレームに入れるときにヒーターや工具を使って
フレームの形状をかえるので、
何年か経つとフレームが変形してきたりします。
また、無理やりにフレームにレンズを入れるので、
このようにメガネの上下の部分を手で押さえると「ギュッギュッ」と
変な音がしたりします。
もちろん非球面レンズや両面非球面レンズが良くないというのではありません。
それらのレンズの方が適合するフレームや、度数の関係でそのレンズがいい場合もたくさんあります。
お客様がご持参されたメガネがこういう状態になってるのを見ると
とても悲しく、また残念に思います。
メガネに対して申し訳ない気持ちになります。
要は、我々メガネ屋が、ちゃんとした技術と知識を持ち、
作り手の人たちの想いを損なわないように
それぞれのフレームや、お客様に最適なレンズを
オススメしなければいけないと思います。
お客様は販売時に、どんなメガネに仕上がりのかはわからないのですから。
リュネットプラスでは、フレームのカーブによっては、
レンズカーブの指定ができる内面非球をオススメしております。
また、加工もすべて強制モードにてメガネをつくります。
「どんなメガネも最上の仕上げにする」
これがリュネットプラスのこだわりです。
👓本日もご来店有難う御座いました。👓
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